実用性を兼ね備えた美しい焼物 会津本郷焼

うつわの旅

特徴

会津本郷は陶器、磁器両方を生産する珍しい焼物の里です。

窯元それぞれの個性があり、作風や方向性、考え方も多種多様です。

個人的には実用性を備えたシンプルな器が多いと思いました。

歴史

発祥は1593年、安土桃山時代。

会津若松城の藩主が城の改修のため瓦工を招き、瓦を作らせたことが始まりと言われています。

その後江戸時代、会津藩主に召し抱えられた瀬戸の陶工・水野源左衛門が、

日用品や茶器などを本格的に作り始めました。

1800年頃には、磁器の原材料となる大久保陶石が発見され、磁器の生産が始まります。

磁器の産地としては関東以北で唯一です。

全盛期は100件以上の窯元がありました。

昭和に入り、宗像窯が柳宗悦らによって見いだされたため、民藝陶器としても知られるようになりました。

現在では十数件の窯元が陶器、磁器を生産しています。

行き方・楽しみ方

最寄り駅は会津本郷駅 (JR只見線)

窯元が集中しているエリアまで1.5kmほどなので徒歩でも20分ぐらいで到着します。

私は、郡山からレンタカーで向かいました。

1時間半ほどです。

会津若松など、観光がてら回れるのもよいです。

窯元は一地域に集中しているので、窯元巡りがしやすい里だと思います。

まず最初に「会津本郷陶磁器会館」へ寄ることをおすすめします。

そちらには各窯元の器が並びます。

そこで、訪ねたい窯元を選び、徒歩で回るのが良いかと思います。


酔月窯

現在の窯主さんはは5代目。

大久保陶石を原材料としている磁器を制作しています。

会津の風物を器の絵付けに反映した、シンプルで丈夫な作りが特徴です。

ショップが併設されていて、品揃えもとても豊富。

青ベースのマーブルのお皿。

パッと目に入り、即決して購入しました。

ほんとうにかわいい器です。

薄くて軽くて実用的でもあります。

薄いブルーがかった素地と絵付けが気に入りました。

こちらは割と重厚感があります。

和でも洋でも使える万能皿です。

楕円形の器は遊び心がある絵付けです。

価格もお手頃だったことを憶えています。

ナッツや小さめのおやつ、おつまみ用に。

Online 購入

会津本郷焼にはオンラインショップがあります。

会津本郷焼 Online Shop powered by BASE
《当ショップは会津本郷焼事業協同組合が運営・販売行う会津本郷焼オフィシャルオンラインショップです。》会津本郷焼は東北最古の焼物の産地です。400年ほどの歴史のある産地であるにも関わらず、全国的な知名度はそれほど高いとは言えません。そんな知る人ぞ知る会津本郷焼の面白さは、13ある窯元それぞれの個性の豊かさです。陶器と磁器...

各窯元の個性の光る器が揃います。

料理を盛り付けた写真が掲載されているので、イメージしやすくおすすめです。

おわりに

会津本郷はこじんまりとした焼物の里です。

1日あれば十分で、半日ほどでも堪能できます。

窯元は路地や細い小路にあったりと、散策するのはとても面白い場所です。

会館に用意されている地図などを利用して、田舎の風情を楽しみながら、巡ってください。

ありがとうございました!

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