以前、四国を旅行した際に立ち寄った砥部町。
多くの窯元が独自のデザインですてきな器を作られているので、
その一部をご紹介します。
特徴
愛媛県伊予郡砥部町にある磁器の産地です。
唐草文様が有名で、各窯元でオリジナルな文様を絵付けしています。
多くは白磁に呉須と言われる藍色で手書きの文様が描かれます。
ぼってりと重厚感があり、素朴なデザインが特徴です。
現在では古典的な和風のテイストだけでなく、
シンプルでモダンな器や絵付けを楽しむこともできます。
窯元の数も7、80ぐらいあるようです。
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道後温泉や松山城で有名な観光地からのアクセスが良いので、
観光がてら訪ねることができます。
松山市街地とは違い、田舎ののどかな景色が広がりますが、
山奥といった感じではなく、窯元めぐりもしやすい町です。
歴史
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江戸時代中期に始まった陶器づくりが砥部焼発祥の基礎となります。
その後、大洲藩の名により、杉野丈助が砥石のクズを利用した磁器づくりに成功します。
これが「砥部焼」と名付けられた所以です。
以降、良質で豊富な陶石を発掘することができたため、
さらに磁器づくりが発展し民窯が数多く現れました。
陶器と磁器の違いについて、別の記事にまとめています。
二度の大戦により一時は衰退を余儀なくされましたが、
民藝運動家の柳宗悦やバーナード・リーチが訪れたことにより注目を集め、
徐々に活気を戻し、民窯が再度増えていきました。
手作業にこだわった磁器づくりが現在でも根付いていて、
各窯元で独自の器を作り続けています。
民藝についても別記事で紹介してますので、ぜひご覧ください。
行き方・楽しみ方
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松山市よりバスで向かいます。
伊予鉄バスで45分ほど、バス停砥部焼産業会館前で下車します。
そこからすぐの産業会館へ最初に行くと良いです。
会館には砥部焼の歴史や銘品の展示などがあり、大人300円で鑑賞できます。
また、各窯元の作品が展示販売されています。
ここで、興味のある窯元をチェックして、その後窯元巡りに向かいます。
受付の方に相談すると、回り方などのアドバイスを貰えます。
窯元は会館周辺に点在していますが、徒歩で回るには範囲が広いです。
私は会館で電動自転車を借りました。 (有料)
天候のことを考えると、車のほうが安全で便利ですが、
電動自転車で自然の中を回るのも気持ちいいです。
車の場合、砥部焼産業会館前まで、松山自動車道松山ICから15分ほどだそうです。
砥部焼観光センター 炎の里でも砥部焼作家の作品が並びます。
体験なども行っているようなので、お時間があればぜひチャレンジしてみてください。
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窯元
公水窯
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砥部焼の代表的な呉須の唐草文様が特徴です。
工房に入ると作業場が目の前にあり、その脇で器を販売していました。
和食を盛るのにぴったりなデザインです。
ぽってりとした頑丈な器が揃います。
頑丈なので日常使いに重宝します。
緑光窯
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グラデーションを効かせた椿の絵付けが美しいそば猪口。
水墨画のような雰囲気です。
素地も白いものと赤土を混ぜたものと2つ購入しました。
工房の隣でたくさんの器を販売していました。
中山窯
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工房の一角に作品が並びます。
個性的な絵付けやスタイリッシュな器が多いです。
和なテイストもありますが、どこか西洋な雰囲気が漂う作品です。
個人的にとても気に入りカップ、ピッチャー、皿などなど、たくさん購入しました。
窯主さんもお話しやすく、色々教えていただきました。
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博雲窯
陶里ヶ丘という窯元やガラス工房などが集まるエリアにあります。
自然豊かな環境でエリア一帯はおしゃれな雰囲気があります。
1階が工房、2階で販売しています。
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白い素地に薄いきれいなブルーの釉薬で装飾した器です。
シンプルで軽やかな印象です。
おわりに
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定休日があったり不定休の窯元さんもありますので、
訪ねる際は電話などで確かめたほうがよいです。
コロナが落ち着いたら、再度訪ねて、前回回りきれなかった
窯元さんにも立ち寄ろうと思います。
早く、コロナが落ち着くことを願います。
ありがとうございました。
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